保育園の保護者会役員になった。
仕事があるとはいえ、暇な主婦には
違いない。
多くの人がやりたがらない役回りは、
大いにやってみたいと思うタチだ。
そうして、
集まったメンバーの初顔合わせがあり、
わたしはちあきちゃんと仲良くなった。
ちあきちゃんは、
5つ歳下だったがしっかりして
聡明で、信頼のおける人だった。
夫同士は同業種で、偶然にも
出身校が同じだった。
彼女と初めてランチに行った日は、
前日に夫とケンカしてしまい、
気分がすごく落ち込んでいるときだった。
思わず暗いネタを吐露してしまったが、
本音を話せる唯一の友人となった。
美味しいものが好きという嗜好や
アーティスティックな気質、
センスが良く、器用な彼女と
打ち解けるのに時間はかからなかった。
以降、大切な友達となる。